本日、12月21日(2024年)は冬至です。
明日から日中の時間が増えてゆきます。
昼の時間サイドから見ると今日がドン底で、ここから上がる一方ですね!
人生も、冬至や夏至を繰り返しているような気もします。
一昨日、12月19日が忘れえぬ日であり、再出発の日でもありました。
創立日でもありますので、めでたく20周年を迎える事が出来ました。
ひとえに、お客様のお陰以外に何もありません。
店は作るのは簡単で、お金の工面がつけば誰でも何の業種でも始められます。
ところがそれを維持できるかどうかは誰にもわかりません。
維持できるかどうかは、すべてがその商売のお客様によるからです。
わたしのオーベルジュ アンドラ・モンターニュが奇跡的に20年もの長きにわたり
存在できたことはにわかに信じがたい事です。
2011年の火災、天変地異、自然災害、疫病、どんな職業をも巻き込んでしまいそうな
為替相場のいたずらなど、様々な予知不可能な事が次から次へと押し寄せてきます。
正直、それらに負けそうなときもありましたが、お客様に来て頂ける、その場所を守らなくてはいけないのだ!
という一途な思いで何とか今日の日を迎えました。
単純にありがとうございます、や感謝します、では全く言い得ない気持ちが有ります。
言葉にもできないし、文字にも出来ませんが、全身を貫くような熱い感情が湧いています。
涙があふれそうですが、溢れないほど目を広げ、かっと視線を見上げています。
肩に力が入っていますが、手先はしなやかに動いています。
嗚咽が出るほど高ぶっています。
背中から湯気が出そうなほど血流がめぐって体温が高くなっているのを感じます。
何か、決意しなくてはいけない。
覚悟を決めたい。そう思っています。
自分の存在する意義を見つけたいと、思っています。
僕は何をしに生まれてきたんだろう。
その答えが知りたいです。
これらのすべてが私の全身を通したお客様への反応です。
文字にすればたったの5文字【ありがたい】でしょうか。
別な意味で言えば【あり得ない】。
あり得ないことがここにある。
ほんとうにありがたい。・・・そう思っています。
2004年の移住から20年を経て。 塩田光治。